業務用エアコンの室内機の形を選ぶ簡単な方法を伝授!

業務用エアコンを選ぶときに一番重要なのが『室内機の形選び』

様々な室内機の形から最適な室内機を見つける簡単解決方法をご紹介

業務用エアコンの室内機を選ぶならプロに相談するのがおすすめ

 

業務用エアコンの室内機は『天井埋込タイプ』・『露出タイプ』に分けることができます。

用途や建築構造、設置工事が可能かなど様々なことを考慮し一般的に9種類の室内機の形から選びます。

自分で簡単に選ぶことができる家庭用エアコンとは違い、業務用エアコンは専門的知識がなければ最適な室内機を選ぶのはかなり難しいのが現実です。

その場所に合っていない業務用エアコンを選んでしまうと、「空調が効かない。」だけではなく「購入したのに設置工事ができない!」という危険もあるため、業務用エアコンを購入するときはまず専門の業者に相談しましょう。

業務用エアコンの室内機を選ぶ時の重要ポイント

①建物の構造

②業種・用途

③冷房・暖房を効かせたい範囲

④デザイン性

⑤設置工事の可否

このように室内機を選ぶときには、専門的知識が必要になります。

購入してから「こんなはずじゃなかった!!」とならないためにも室内機を選ぶときは、業務用エアコンのプロに相談することがとても大切なポイントとなります。

9種類の室内機のおすすめポイントと注意点

天井カセット形4方向(埋込タイプ)

《おすすめの設置場所》

事務所・店舗など多種多様な場所に対応する万能タイプ

《おすすめポイント》

業務用エアコンの室内機で一番設置されている形で、全体の約60〜70%を占めている。

4方向からの吹出しにより冷房・暖房が隅々までいきわたりやすく温度ムラができにくい。       (ダイキンのみ360℃吹出し)

天井に埋め込むため一体化し目立ちにくい。

各種メーカーごとにセンサーやオプション機能が充実している。

パネルの色の種類が多い。

《注意点》

天井に穴をあける必要があり、天井裏のスペースが必要。

露出タイプに比べて設置工事費が高い。

天井高が5m以上の場合、床まで風が届かない。

天井カセット形2方向(埋込タイプ)

《おすすめの設置場所》

照明や換気扇の間隔が広くない会議室や廊下など、天井面積が細長い場所に設置することができる。

《おすすめポイント》

2方向からの吹出しで細長い空間に最適な風を送る。

天井に埋め込むため一体化し目立ちにくい。

照明の間隔が狭く4方向が入らない場所への設置が可能。

縦長の形状でシンプルに馴染みやすい。

《注意点》

天井に穴をあける必要があり、天井裏のスペースが必要。

露出タイプに比べて設置工事費が高い。

天井高が5m以上の場合、床まで風が届かない。

天井カセット形1方向(埋込タイプ)

《おすすめの設置場所》

下がり天井への設置が向いている。

部屋の隅のみにしか設置スペースがないときに対応できる。

《おすすめポイント》

1方向のパワフルな吹出しにより風量・風速が強い。

天井が高い場所に対応。

下がり天井に設置可能。

「前吹き出し」・「下吹出し」・「前+下吹出し」と用途に合わせられる。

《注意点》

天井に穴をあける必要があり、天井裏のスペースが必要。

露出タイプに比べて設置工事費が高い。

1方向のため、両サイドへ風を均等に送ることができない。

天井吊形(露出タイプ)

《おすすめの設置場所》

埋込タイプを設置できない場所に簡単に設置できる。

学校等の教室や体育館に設置されることが多い。

《おすすめポイント》

1方向からのパワフルな吹出しで遠くまで早く風を送ることができる。

天井に埋込用の穴をあけずに簡単に設置可能。(取付用の吊ボルトを

埋込タイプに比べ設置工事費が安い。)

各種メーカーごとにセンサーや吹出し機能などを出している。

《注意点》

業務用エアコン本体が露出するため空間を重視する場所に不向き。

配管が露出する場合がある。

1方向のため、両サイドへ風を均等に送ることができない。

壁掛形(露出タイプ)

《おすすめの設置場所》

小規模店舗や部屋面積の小さい事務所に設置されることが多い。

《おすすめポイント》

家庭用エアコンから業務用エアコンへの入替が容易。

設置工事費が安い。

設置工事の時間が早い。

メンテナンスがしやすい。

《注意点》

壁面にスペースが必要。

広い会議室や、ホール等の大空間への設置は不向き。

配管が露出する場合がある。

床置形(露出タイプ)

《おすすめの設置場所》

病院や小規模な工場・倉庫で設置されることが多い。

《おすすめポイント》

床に置くだけで簡単に設置できる。

設置工事費が安い。

手に届く高さのためメンテナンスがしやすい。

天井が高いところでも、暖房がしっかり足元へ届く。

《注意点》

床に設置するためのスペースが必要。

配管が露出する場合がある。

圧迫感がでてしまう。

ビルトイン形(埋込タイプ)

《おすすめの設置場所》

入り組んだ特殊な形状の部屋やインテリア空間を重視している場所

《おすすめポイント》

L字形やコの字形、コーナーなど自在に設置できる。

1台の室内機で吹出し口を自由に2~4箇所設置できる。

照明や換気などが多い場所などレイアウトが自由自在にできる。

業務用エアコンの存在感が少ない。

《注意点》

天井に穴をあける必要があり、天井裏のスペースが必要。

天井裏の配管や梁の状況により設置できない場合がある。

設置工事費が他形に比べて高い。

ダクト形(埋込タイプ)

《おすすめの設置場所》

インテリア空間を重視し、業務用エアコンの存在感を出したくない場所

《おすすめポイント》

L字形やコの字形、コーナーなど自在に設置できる。

吹出し口を自由に設置でき、また吸込み口も自由に設置できる。

照明や換気などが多い場所などレイアウトが自由自在にできる。

室内機と吸込み口、吹出し口が分離しているため、室内機が天井裏に隠れる。

《注意点》

天井に穴をあける必要があり、天井裏のスペースが必要。

天井裏の配管や梁の状況により設置できない場合がある。

設置工事費が他形に比べて高い。

厨房用(露出タイプ)

《おすすめの設置場所》

厨房向けの業務用エアコン

《おすすめポイント》

油や熱気に高耐久性。

汚れにくく、掃除のしやすいステンレス製。

使い捨てフィルターでフィルター掃除の手間を軽減。

簡単にダクトを付属できるため、必要な場所へ風を送ることが可能。

《注意点》

メーカーによりサイズが異なるので、事前の計測が必要

設置するためのスペースが必要。

配管が露出する場合がある。

室内機を選ぶ簡単な方法は「専門のプロに相談」

業務用エアコンの室内機は各メーカーが様々な最新の技術を取り入れながら

用途や場所、業種などを考慮して開発されています。

室内機の形それぞれの特徴や機能があります。

ですが、その場所に合ったものを選べなければ、せっかくの特徴や機能も最大限に発揮することはできません。

また室内機の取り付けには、『天井や天井裏、配管や梁、設置スペースが十分に取れているか。』等、ここには書ききれないほど確認しなければならないことがあるため、専門的な知識がなければまず室内機を設置できるかさえわからないのです。

業務用エアコンの室内機を選ぶ際は、業務用エアコンの専門的知識があるプロと相談しながら選ぶことで、快適性や省エネ性、お部屋のレイアウトなど業務用エアコンならではの機能を最大限に発揮することができます。

まとめ

*業務用エアコンの室内機には埋込タイプと露出タイプがある。

*業務用エアコンの室内機の形は一般的に9種類に分けられる。

*業務用エアコンの室内機は形によって設置できない場合がある。

業務用エアコンの室内機を選ぶには専門的知識が必要

アルファシステムでは、業務用エアコン専門の担当者がお客様に合った最適なご提案をしています。お気軽にご相談ください。