業務用エアコンと家庭用エアコンの違いはここにあった!!

本当にその場所に適したエアコンを使えていますか?

損をしないために知ってほしい業務用エアコンと家庭用エアコンの違い!

無駄な出費に繋がる『大きな勘違い』

家庭用エアコンは「ルームエアコン」

業務用エアコンは「パッケージエアコン」

と呼ばれることが一般的です。

「うちは小さいお店だからエアコンは家庭用のルームエアコンで大丈夫。」というお声をよく聞くことがあります。

それ・・・実は大きな勘違いでとても危険なんです!!

家庭用エアコンは『一般的な生活をする部屋』を想定基準として床面積(畳数)にて冷暖房能力を決めています。

家電量販店で部屋の畳数さえわかれば簡単に購入することができます。

業務用エアコンは『床面積、天井高、建築構造、業種、熱源の有無、使用用途等を考慮し空調負荷計算』をして必要な能力(馬力)を決めます。

*基本的に専門業者が現地を拝見して適切な業務用エアコンを選定します。

店舗やオフィス等でエアコンを使うとき、家庭用エアコンの想定基準には該当しません。その場に合った必要な能力(馬力)を計算することがとても重要になります。

「床面積が狭い=家庭用エアコンでOK」という勘違いで空調が全く効かないルームエアコンを購入してしまわないよう気をつけましょう!

実際に家電量販店で畳数に合った家庭用エアコンを購入した方からエアコンの効きが悪いという相談をいままで何件もいただきました。

担当者が現地を拝見したところ、確かに畳数だけ見れば家庭用エアコンで足りていましたが、空調負荷計算をすると家庭用エアコンの冷暖房能力では全く足りておらず、適切な業務用エアコンを導入することになりました。

このようにお店が小さいからと家庭用エアコンを購入してみたが、効きが悪いため業務用エアコンを入れられる方が多いです。とても無駄な出費になります。

家庭用エアコンは『一般的な生活をする部屋』に対しての基準となっていることをぜひ覚えておいてください。

室内機の種類が違う

業務用というワードを聞くと、エアコン以外のどのような商品でも「サイズが大きい」や「パワーが強い」というイメージを持つかと思います。

エアコンも家庭用エアコンに比べ業務用エアコンはサイズもパワーも大きいのはもちろんなんですが、なにより室内機の種類が豊富となっています。

家庭用エアコンといえばどのご家庭にもある壁掛形になります。

しかし業務用エアコンは室内機の形だけでも9種類あります。

オフィスと美容院を比べた場合、美容院ではお客様に快適な空調が届くように、オフィスでは働く人が快適な環境になるようにと同じ建物構造でも業種によって空調の役割が異なります。

業務用エアコンは、空調の役割を最大限に発揮できるよう室内機の種類が用意されています。

業務用エアコンの室内機の詳しい説明はこちら

電源・契約・電気代が違う

※電力会社によって契約プラン等の内容が異なります。

電源の違い

家庭用エアコン(ルームエアコン) 単相100V・単相200V

業務用エアコン(パッケージエアコン) 三相200V(動力)・単相200V

契約の違い

家庭用エアコン(ルームエアコン)

単相100V・200Vを使用する場合、一般的な家庭と同じ契約でOK(中部電力では電灯契約と呼ばれる)

業務用エアコン(パッケージエアコン)

三相200Vを使用する場合、動力(低圧電力)か高圧電力の契約が必要

電気代の違い

電灯契約(単相)と動力契約(三相)を比較した場合

基本料金は電灯契約の方が安く、1kWhの単位で比べると動力契約の方が安くなります。

業務用エアコンは電気代が高いイメージですが、業務用エアコンの省エネ性能は家庭用エアコンと比べものにならないほど高く、使用環境や使用時間などによっては家庭用エアコンを使用するより電気代が安くなります。

耐久性が違う

家庭用エアコンの交換推奨目安は『6~10年

業務用エアコンの交換推奨目安は『10年〜15年』とされています。

※使用環境・使用頻度等により変わります。

業務用エアコンは家庭用エアコンに比べて使用環境が過酷な場所が多いため各部品ひとつひとつの耐久性が強く作られています。

また家庭用エアコンは『一般的な生活をする部屋』を想定して作られているため、業務用エアコンのように店舗等での使用は想定されておらず、店舗等で使用する場合、交換推奨目安より早く劣化してしまうこともあります。

使用環境・使用頻度等によっては、家庭用エアコンの方が交換頻度が多くなり、結果的に合計購入費用が高くなってしまいます。

業務用エアコンの詳しい耐用年数はこちら

適切な業務用エアコンを選ぶためにプロに相談しよう

家庭用エアコンは「快適な生活環境をサポートする空調」として、業務用エアコンは「すべての人に快適な環境をサポートする空調」として同じエアコンでも役割が異なります。

たとえば15畳の厨房に23畳用のルームエアコンを設置したとします。

畳数だけでみれば8畳も大きいタイプのルームエアコンですが、実際は全く空調が効きません。

ルームエアコンでは畳数だけで冷暖房能力が判断され、熱源や人の移動、ドア・窓の開閉等が想定されていないためです。

「店舗が小さい・狭い」等の理由で家庭用エアコンを選ぶ前にまずは専門の業者へ相談することで、無駄な出費をすることなく快適な環境を手に入れることができます。

まとめ

*業務用エアコンは室内機の種類が豊富。

*電源・契約・電気代の仕組みが違う。

*業務用エアコンは耐久性が家庭用エアコンに比べて高い。

*店舗が小さい・狭いだけで家庭用エアコンを設置するのは危険。

*専門の業者に相談して無駄な出費を無くす。

アルファシステムでは、業務用エアコン専門の担当者がお客様に合った最適なご提案をしています。お気軽にご相談ください。